「これは、有限会社トミーウォーカーの運営するシルバーレインの作品として、
有限会社トミーウォーカーによって作成されたものです。イラストの使用権は作品を発注したお客様に、
著作権は海産物様に、全ての権利は有限会社トミーウォーカーが所有します。」
【CV 北都南/BGM 少女綺想曲(東方永夜抄より)】
異世界ランドアース出身の冒険者。厳密には人間ではなく亜人種のストライダーである。スカートの下に見える黒い尻尾はその証。
現在は様々な世界を渡り歩く悠久の旅人となっており、シルバーレインもその一つである。
悠久の旅人とは、様々な世界、時間、空間を飛び越えてはての無い旅を続ける存在である。
現に彼女の存在は多数の世界で確認されており、ルルティア・サーゲイトは時空を飛び越える存在である事を証明している。
だが、この世界転移は彼女の意思によって行われている訳ではなく全くのランダムである。
故に彼女は物欲が薄く、快楽主義者であり、刹那主義者である。楽しければそれでいいと言うのが彼女の生き方だ。
その為か彼女は漫画やアニメ、ゲームなどを好み、地道な労働を嫌う。
だが勉強は嫌いでは無いらしく意外にも理系教科を得意とする。
また、彼女は相手がある程度の知性を持った存在であれば会話が可能な特殊能力の持ち主で、語学にも強い。
もっとも、彼女にとって見識を広めるのは必要不可欠な事である。
架空の世界とされた場所に、いつ自分が飛び込む事になるか分からないからだ。
性格は割と物静かだが、騒ぐ時には騒ぐタイプ。基本的には他人に感情を見せる事はなく、薄笑いの仮面を被っている。
しかし、いざ戦闘となればその性格は一変し、荒ぶる気魄で敵を斬り伏せる疾風怒濤の凶戦姫になる。一度”敵”と定めた者には容赦をしない。
それ故、彼女は相手が”敵”となりうるかどうかを慎重に判断するようにしている。
生まれた時から彼女からトラブルが絶えた事は無く、そのためどんな事態が起きても決して取り乱す事は無い。ある種冷酷と言えるほどの冷静さを持つ。
その手に持つ武器は主にポールアーム。中でも大鎌は彼女の相棒と言える存在だ。
先手必勝一撃必殺を身上とするサーゲイト流殲術を身につけた彼女は瞬時にして得意の間合いに持ち込み、強力な一撃を放つ。
それは単に力が強い、足が速いと言う事ではなく独特の歩方、”縮地”によって生み出される。
長い柄を持ち重心が先端にあるポールアームは振り回す事により遠心力が発生し、より強力な一撃となる。
特筆すべきはその驚異的なバランス感覚。重心を巧みに操り、緩急の激しい動きを繰り返す彼女を捉えるのは熟練の戦士でも容易ではない。
元は捨て子で、両親は顔も名前も知らない。その代わりに彼女を育てたのは義父である。
彼は”傭兵王サーゲイト”と呼ばれており、ランドアースでも有数の冒険者であった。
そんな彼の流儀を生まれた時から叩き込まれ、驚異的な身体能力を持つようになる。
生粋の戦士でありながら、女性としての気品や美しさを併せ持つのは彼女の辿った数奇な運命の産物である。
傭兵王の下で戦士としての基礎を身につけ、大鎌を振り回し始めた頃、二人は海上で嵐に飲み込まれた。
その後彼女は当時ランドアースでは発見されていなかった楓華列島に流れ着く事となる。
珍しい異国人として宮廷に貰われ、女性としての礼儀作法を学んだ。彼女の独特な口調はこの時身についたものである。
そして再度嵐に呑まれた彼女を待ち受けていたのは最大の試練であった。
宮廷暮らしでも訓練を欠かさず、一人前の戦士となった彼女は義父と同じ傭兵の道を選ぶ。
そして、戦場で再び義父とであった。
数年ぶりに出会えた義父に向けられた物は、明確な”殺意”であった。
傭兵王サーゲイトは敵であれば娘ですら容赦なく斬り捨てる。
この時の記憶は彼女からは喪われ、ただ義父をその手にかけた感触と、三日三晩泣き続けた悲しみしか残っていない。
そして、現在の彼女が作り出された。
運命に翻弄された少女は、鋭く硬い刃となる事を誓った。
自ら手にかけた義父の名と誇りを受け継いで、”凶戦姫・ルルティア・サーゲイト”は誕生した。
だがこの記録には幾つか問題点がある。
まずは、当時ランドアースからは全く知られていなかった楓華列島へ流れ着いた事。
楓華列島とランドアースの距離は決して近くは無く、漂着するのは殆どありえない話である。
次に、傭兵王とまで言われた義父に、当時まだ駆け出しであったはずのルルティアがどうやって勝利したのかと言う事。
二人の力量を考えればこれまたありえない話だ。
最後に、彼女が悠久の旅人となった事。
彼女は何故、自分が幾つもの世界を渡り歩く旅人となったのか全く分からないし、その根拠となる理由も無い。
だが結果として彼女は存在している。